岡本数春が「火花」を読んでみた!
第153回 芥川賞受賞作となり、話題になった直後は図書館では予約待ちの為、なかなか読めませんでした。
そしてブームが落ち着いたところで、すぐに借りにいくことに。
いざ読んでみると、「なるほどな」と考えさせられる小説でした。
今回は、芥川賞で話題となった、又吉直樹さんの「火花」について語りたいと思います。
岡本数春が「火花」を読んだ感想
この本を読んで感じたのは、「お金か夢か」どちらを取って人生を歩むかが書かれているなということです。
私は「芸人」のような、当たるかわからない夢を追いかけることはできません。
芸人を目指されている人は、安泰な生活を捨ててまでもお笑いをやりたい、お笑いが好きだからこそ「芸人」という夢を追いかけていけるのだなと思いました。
芥川賞 「ピース」又吉直樹さんの「火花」(15/07/17)
お笑い芸人というと、「安定を捨てた人」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
しかし、生活を捨ててまで好きなことに真剣に取り組むことは、たとえ食べていくことが難しくても、夢をあきらめて心が死んだようにただ会社員となって生きるよりも素晴らしい生き方だと思います。
芸人はお笑い番組を見ればいつだって笑わせてくれるので、又吉さんの小説を読むまではそこまで深く彼らの人生について考えたことはありませんでした。
しかし、笑っている顔の中には真剣さが常にあることがわかりました。
なので、この「火花」を見て、芸人や夢を目指して頑張る人たちへの見方が変わりました。
お金ではなく、夢のために生きる彼らの生き方に注目してほしいです。
何か、熱中できるものがあるというのは素晴らしいなと思いました。
岡本数春のまとめ
「火花」に出てくる主人公は、お笑いの才能や実力があるわけではないのですが、それでも好きを貫く姿勢は好きです。
自分の求めるものに素直で、一途で、やりたいことに対して浮気をせず一本筋が通っているのは見ていて気持ちが良かったです。
「火花」を書かれた又吉直樹さん。
その文才はお笑い芸人にはとどまらないでしょう。
今後の活動も期待したいですね。
以上、岡本数春でした。